では、投資信託にはいろいろ種類がありますが、一体どのような投資信託を選べばよいのでしょうか?
まず、選ぶ前に、避けたほうがいい投資信託を考えてみましょう。
◆元本確保型投資信託
元本確保だから安心じゃないか?と思われるかもしれません。
しかし、元本を確保するということはその確保分については、全く運用をしないということなんです。
または、割引債を買い、その残りの部分だけを運用しているに過ぎないのです。
このような商品には、複雑な手間と経費がかかっています。
一見、自分にはわからない仕組みのものには手を出さないほうがいいのです。
儲かるのは、販売会社と、運用会社になります。
さらに、元本確保型投信の元本が、確保されるのは償還時です。
途中に解約したら、元本割れしているかもしれません。
以上の理由から、元本確保型投信を選ぶのはやめましょう。
◆為替ヘッジしてあるファンド
対象は、外国株・外国債券になりますが、為替のリスクが怖いので為替ヘッジありの投資信託が売られています。
一見、為替のリスクが回避できるので、安心に思えますが、そうではありません。
為替ヘッジの構造は、簡単です。
買った外貨の分だけ、通貨先物で円を買うのです。
これで、しっかり為替のリスクはなくなります。
しかし、日本は今、金利が世界的にも安いのです。
アメリカを例に取ると、せっかく外貨に換えても、為替をヘッジしてしまえば、経費が日米の金利差分だけかかります。
それでは、日本株・債権の投信を買っているのとあまり変わらなくなってしまいます。
せっかく、外国株・外国債券に投資しているのですから、積極的に為替のリスクをとりましょう。
リスクを抑えるには、いくら買うかという購入額のほうで対応するのをオススメします。